このほど、本学会教育委員会の主催により、医療関連感染の疫学と集団発生対応に関する知識と実践能力の習得を目的とした、医療疫学(Healthcare Epidemiology)のトレーニングコースを開催することになりました。概要を下に示します。申し込み方法は8月ごろ学会ホームページにてお知らせします。尚、本トレーニングコース全プログラム修了者には修了書が授与されます。
日時:2009年12月4日・5日(金曜日・土曜日)
場所:順天堂大学(東京都文京区)10号館
募集人数:40名(応募多数の場合は抽選)、以下のすべてを満たすこと
- 日本環境感染学会の会員であること
- 医療関連感染対策の分野における活動経験(5年程度)
- 疫学・統計学に関する強い関心がある人
参加費:2万5千円
講師:教育委員会委員長および委員
1日目(12月4日金曜日)
9時〜12時 疫学・統計学(1)
医療関連感染の集団発生時に必要なスキルであるケースコントロールスタディを行うのに必要な知識(用語の解説、偶然・交絡・バイアス、因果と有意性)を講義。ケースコントロールスタディの例を提示。
13時〜15時 Outbreak investigation(1)
アウトブレイク調査の方法と事例の演習
15時30分〜17時 CDCによるアウトブレイク調査
APICなどで紹介されるCDCによるアウトブレイク調査の伝達講習
17時〜19時 懇親会(希望者のみ)
夜:宿題(翌日の疫学統計学で批評する文献を読む)
2日目(12月5日土曜日)
9時〜11時 疫学・統計学(2)
文献に対する疫学的解析への批評
11時〜12時 分子疫学
医療関連感染対策に必要な知識(菌株の収集、検査法、結果の分析等)
13時〜16時30分 Outbreak investigation(2)
グループワーク、疫学データの解析およびグループ発表
16時30分〜17時 総括、解散