第26回日本外科感染症学会学術集会開催にあたって
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　会長：兵庫医科大学感染制御学　竹末芳生

平成25年11月25日（月）、26日（火）に第26回日本外科感染症学会を神戸国際会議場で開催いたします。今回のテーマとして「周術期感染対策の標準化」を揚げました。標準化はガイドラインを意識しており、それに関するセッションを数多く企画しました。このテーマ案を本学術集会で選んだ理由として、日本外科感染症学会が数年かけ実施してきた「術後感染予防抗菌薬投与期間」に関する多施設による無作為化比較試験の結果が平成25年には出ること、また欧米でsurviving sepsis campaign （SSC）ガイドラインやsurgical prophylaxisガイドラインが発表される予定であることがあげられます。　
現在病院内における感染対策は多職種の関与が必要であり、術後感染に関しても同様です。そのためICT活動を行っている看護師、薬剤師、栄養士、臨床検査技師などに広く参加を呼びかける予定で、日本静脈経腸栄養学会とのジョイントシンポジウムや日本化学療法学会、抗菌化学療法認定薬剤師制度委員会指定のプログラムなど医療スタッフを意識したセッションも多く取り上げました。
海外学会とのcollaborationも重要であり、国際渉外委員会企画のアジアシンポ、アジアセッションに加え、今年は招請講演として欧州外科感染症学会会長やSSCガイドライン作成委員に参加を依頼中です。新たな試みとして、「初心者セミナー」や「感染症塾」などを企画し、一般演題では「プログラム委員会推薦演題」の中から学会賞を選考し全員懇親会で表彰する予定です。実りある学術集会にしたいと考えておりますので、少しでも多くの先生方にご参加いただくことを切にお願い申し上げます。
 

詳細につきましては下記ホームページをご覧ください。
http://www.med-gakkai.org/26jssi/