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教育委員会

Last Update:2024年2月26日NEW

活動目的

学会会員に対し、医療関連感染対策に関する様々な教育の機会を提供することを目的としています。

委員会の設立から現在までの変遷

2001年の理事会で設立が決定されました。当初は総会・学術集会時のICD講習会やICP講習会を企画立案して実施していました。2006年から教育ツールおよび国際活動が加わりました。ICP講習会は2007年に教育委員会講習会と名称を変更しました。国際活動はその後、疫学トレーニングコースの立ち上げと海外学会との渉外活動に分割されました。渉外活動はその後分離され、新たに設立された国際委員会へと引き継がれました。その後、学術集会時の教育講演を中心としたプレゼンテーションを動画で収録し後日閲覧できる動画配信システムや、自施設で手指衛生などを指導するインストラクターを養成するコースなどを設けました。学会会員に対する教育をより充実させるべく、委員が一丸となって活動しています。

現在の活動内容

【教育ツール】
 会員が自施設で講習会を開催したりする際に活用できるプレゼンテーション形式の資材です。ツールは2006年に公開され、以降内容を随時更新するとともに、コンテンツの数も徐々に増加しており、現在33項目となっています。ダウンロードも年間1万件を超える数に増加しており、会員による活用が進んでいます。

【疫学トレーニングコース】
 医療関連感染を俯瞰的に捉えるために必要な疫学に関する知識や実践能力を養うため、2009年に開講しました。疫学・統計学の講義と模擬事例を使った演習、アウトブレイクの事例紹介などが主なプログラムです。当初、年1回の実施でしたが、受講者の疫学に対する知識やデータ解析の習熟度にばらつきがあることから、2014年には基礎編と調査編に分けました。更に2020年には統計的解析に特化したアドバンスコース(上級編)と、基礎編への導入として導入編も設定し、より幅広い層のニーズに応える形としました。2022年には名称を整理し、導入編・初級編(旧:基礎編)・中級編(旧・調査編)・上級編としました。新型コロナウイルス感染症の流行下においては、人数を絞って集合形式にて実施を継続しています。一方、同コースの学習内容を紹介する寸劇を「教育委員会講習会」の形式で2020年より実施しています。

【動画配信】
 教育委員会講習会の導入動画や総会・学術集会のセッションを収録した動画を、学術集会終了後もオンデマンドで視聴できるよう配信しています。2011年に開始し、少しずつコンテンツを増やしています。学会のウェブサイト上から探索して視聴することが可能です。

【インストラクターコース】
 自施設内でスタッフに対する感染対策指導を行うことができる人材を育成することを目的としています。模擬医療施設を借用し、手指衛生改善指導・CVカテ感染防止・アウトブレイク対策・針刺し防止・呼吸器防護の5項目を2日間にわたりカバーします。2014年に開始し、これまでに150人以上の方が参加しています。新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、本コースは感染対策上実施が困難となり、2020年より休止していますが、改めてオンラインやバーチャル環境を併用した形で再構築を進めています。

【AST教育コース】
 抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team, AST)を院内に立ち上げて活動するにあたり、その活動内容を理解した多職種が必要とされます。本コースは、多職種連携が学会の設立理念でもある本学会において、職種を問わずAST活動を行うにあたり知っておくべき基礎知識・技能を習得するための教育機会を会員に提供するために、2020年に企画・立案され実施されました。新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、現地参加とWeb聴講のハイブリッド形式で毎年実施しています。

【手指衛生セミナー】
 世界保健機関(WHO)の手指衛生ガイドラインをベースにした手指衛生の教育を医療機関等で行うことができる人材を育成する、「Train the Trainer(TTT)」のセミナーを実施しています。2020年1月に日本集中治療医学会が主体となって実施され、本学会も参画しました。2022年から本学会が主催して行うこととなり、教育委員会の活動に加わりました。

過去の活動内容

  1. 総会・学術集会時の講習会を2005年から実施しています。第1回は有志によりICP(infection control practitioner)講習会として試行的に実施されましたが、翌2006年から正式に教育委員会が主催する講習会となりました。全ての職種を対象とし、導入動画によって問題意識を共有した上で、それに続く教育講演を聴講することで感染対策に関する様々な課題を学会会員が学ぶことができる形式です。MDRP、C. difficile、麻疹などの疾患や、CAUTIやSSIなどの医療関連感染をテーマに実施しています。2019年まで様々な疾患や状況を対象に実施しましたが、その役目を終えたことからひとまず休止とし、2020年からは疫学トレーニングコースの内容を紹介する寸劇形式に移行しました。
  2. 職業感染制御研究会との共催で、2012年に職業感染予防トレーニングコースを実施しました。詳細は報告書をご覧下さい。

医療疫学トレーニングコース報告書

職業感染予防トレーニングコース報告書

教育用プレゼンテーション資料

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