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Last Update:2018年4月27日

麻疹の流行に関する注意喚起について

一般社団法人日本環境感染学会 会員各位

麻疹の流行に関する注意喚起について

2018年4月27日

 台湾からの旅行客が沖縄県を旅行中(平成30年3月23日)に麻疹と診断され、沖縄県内の広い地域から二次感染例の発生、及び引き続く新規症例の発症が続いています。さらに3月28日から4月2日に沖縄を旅行した10代男性が愛知県で麻疹と診断され、男性が受診した医療機関内での二次感染例が確認されました。今後、大型連休で人の往来が増えることにより全国的な感染の拡大が懸念されます。
 会員の皆様におかれましては、職員への情報提供、注意喚起をお願いいたします。

・麻疹は、感染力が非常に強く、時に肺炎や脳炎などの深刻な合併症を起こし、先進国でも約1000人に1人が死亡するとされる感染症です。国内では予防接種の強化により、患者が激減し、2015年には世界保健機関(WHO)から麻疹排除認定を受けていますが、海外からの持ち込み症例を発端とした流行はしばしば発生しており注意が必要です。定期予防接種の勧奨など、日頃から麻疹予防の啓発に努めることが大切です。

・麻疹は予防接種で予防可能です。接種不適当者でない限り、小学生以上で、検査診断された麻疹の罹患歴がない場合は、必要回数である2回の予防接種の記録を持っていることが重要です(2回接種後の抗体検査での抗体価の確認は不要)。抗体産生までには接種後1~2週間を要するため、流行地域へ渡航する場合は前もって接種しておく必要があります。また、医療関係者は事務職を含めて、①1歳以上で2回の予防接種の記録がある、②検査診断された麻疹の罹患歴がある、のいずれかを急ぎ確認しましょう。

・医療機関においては、発熱や発疹のある患者が来院した際に、麻疹を想定した対応ができるよう準備をしておきましょう。空気予防策を実施し、他の患者との接触を避けるようにします。旅行歴や予防接種歴を聴取し、疑いのある場合の報告体制を確認し周知しておきます。来院前に患者から相談があった場合は、公共交通機関の使用を避け速やかに来院するよう指導します。
また、職員が発熱や発疹の症状を呈した場合は、勤務前に報告し対応できるよう手順を周知しておきます。

【 麻疹発生地域 】
 2017年7月から2017年12月までの半年間で、1,000例以上麻しんが報告されている国は10か国、100例以上(1,000例未満)の国は27か国であり、アジア(インド、インドネシア、中国、バングラデシュ等)、アフリカ(ナイジェリア、コンゴ民主共和国等)、ヨーロッパ(ウクライナ、イタリア、ギリシャ等)の様々な地域で確認されている。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html

【 参考資料 】
<国立感染症研究所>
・麻しんQ&A
https://www.niid.go.jp/niid/ja/measles-qa.html
・麻しん風しん混合(MR)ワクチン接種の考え方
https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/MRvaccine_20180417.pdf
・沖縄県に関連する麻疹患者の発生状況について(平成30年4月19日現在)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/id/655-disease-based/ma/measles/idsc/7990-measles20180419.html
・病原微生物検出情報(IASR)2018年4月号(麻疹特集号)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr.html

<沖縄県>
・麻しん(はしか)患者の発生について
http://www.pref.okinawa.jp/site/hoken/chiikihoken/kekkaku/mashin.html

<日本環境感染学会>
・医療従事者のためのワクチンガイドライン第二版
・医療関係者のためのワクチンガイドラインMMRVのQ&A
http://www.kankyokansen.org/modules/publication/index.php?content_id=17
・麻しんの流行に関する注意喚起について(2016年9月2日)
http://www.kankyokansen.org/modules/news/index.php?content_id=173

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一般社団法人日本環境感染学会 リスクコミュニケーション委員会
 

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